IRREGULAR DIARY

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July 16, 2007

偶然ではなく必然に!

 今日は3連休の中日にもかかわらず,気持ちいつもよりたくさんの人が集まったと思う。久々に課題曲を中心に練習をした。今回取り組んでいるマーチは,すべてのフレーズがアウフタクトで始まる。フレージングは2小節だったり4小節だったりするわけだが,フレーズをなす2小節や4小節の中にももっと細かいグルーピングがあって,そのグルーピングから見る大きな和声の流れで言うと8小節だったり・・・。実は練習番号をまたぐ前から後ろの楽句に属したり・・・。結構難解なのだ。単純な音楽はいかにクレバーに演奏するかで,印象がまるで違う。偶然はあんまり好ましくない。わかった上でなされること,偶然ではなく必然としての表現をそこに求めたい。ちょっと気を抜いてマーチを演奏すると,ロックみたいな曲に聞こえてしまうし,あんまりとらわれすぎるとグルーヴ感というかドライブ感が失われてしまう。この辺りがマーチの難しさなのだ。変ホ長調から変イ長調への進行,その中に見られるトニック,サブドミナント,ドミナント・・・挙げていけばきりが無いわけだが・・・。課題曲としてのマーチに求められる演奏がどういった演奏なのか?いつも頭にはこれを置いて取り組むべきかと・・・。そんなこんなで考えると,このマーチの現段階での出来はまだまだ・・・というしかない。オーソドックスでクレバーで爽やかな「ピッコロマーチ」を演奏したい。
 自由曲では逆にしなやかさや華やかさ,無骨だったり整然としたり・・・場面によっての使い分けや理解の変化を求めたいのだ。そんな意味でもきょう演奏して,自由曲もやっとこれからというところに立った気がした。さて,性根を入れて楽譜を読み込むことに没頭しましょう。

投稿者: Y_Yama 日時: 01:06 AM |

July 08, 2007

合奏というジレンマ・・・か?

年に一度の合宿を昨日今日でやってきた。とりあえず,バンバン吹くということを中心に,ぶっ通しで吹きっぱなし・・・。僕は前で暴れているので,体温上昇との戦い(ーー;)団員の皆さんの『まだ吹かせんのかよ?』というイタい視線にもめげず・・・お疲れ様でした(^^)v
 さて,われわれが今取り組んでいるポリフォニーの音楽は,合奏でこなそうとすると,困難を極める。所謂打ち合わせと練習の中で,ここはこう!でここはこう!とか言うことをやりすぎてしまうと,この音楽の良さ?と申しますか,偶然性が損なわれてしまう・・・様な気がする。この曲の最大の魅力であるトッカータの即興性・・・それからフーガの持つ連続性や構造の妙・・・。毎回違っていていい訳だけど,そこにはちゃんとした理解があって,バンドとしての即興性を求めなければ・・・。詰め込み教育の申し子である我々が,実はもっとも苦手な分野なのだ・・・。臨機応変に・・・とかっていう,便利な言葉があるけれど,生まれるべくして生まれた産物と,偶然の産物ではワケが違う。まぁ,まだまだやることは山のようにあるわけだ。
 この曲何年か前に取り組んだわけだけど,当時から考えると違ったアプローチを試みれているかもしれない。僕自身あの頃とは音楽への感覚が変わってきているし・・・。本番まで後一ヶ月となった。いろいろなアプローチと共通の解釈を試みて,何か今までとは違う感覚を持って本番のステージに上がれたらいいなぁと思う。

 団員の皆様。本日はいろいろとお世話かけました。

投稿者: Y_Yama 日時: 10:28 PM |